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【萩原俊哉】風景写真を美しく撮影するポイント

【萩原俊哉】風景写真を美しく撮影するポイント

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自然風景を中心に撮影されている写真家、萩原俊哉さんに風景を撮影するポイントをカメラの基本テクニックも交えてお話いただきました!

初 級 者 編

用意すべきアイテムをチェックしよう!

まずはカメラと見た目に近い印象の風景写真を楽しめる標準ズームレンズは必須です。また、風景の美しい部分を切り取るためには望遠レンズがあると便利で す。レンズを選ぶ場合は、ダブルズームレンズまたは一本だけで広角から望遠までカバーする高倍率ズームがあれば、ほとんどの風景撮影を楽しむことができま す。

また、撮影したデータを記録するためのメモリーカードにも気を配りたいところです。風景は出かければいつでもそこにあるように思われがちですが、実は一 期一会。たとえ後日、同じ場所にいっても、同じ瞬間にふたたび出会えるとは限りません。たとえ最高の瞬間を撮影できたとしても、メモリーカードにトラブル があったら、それこそ取り返しがつかないことになります。そういった意味でも、信頼性のあるメモリーカードを選ぶことはとても重要なことです。

私自身、サ ンディスクのメモリーカードを使用していますが、いままでトラブルがあったことは一度もありません。また、最近のデジタルカメラはエントリーモデルでも多 画素化が進んできています。撮影に集中しはじめると、思いのほか大量に撮影カット数が増えてくるので、容量も多めのほうがいいでしょう。さらにパソコンへ の取り込む時間を考えると、高速で読み書きできるメモリーカードを選ぶこともポイントです。

 

他に便利なアイテムはありますか?

近接撮影能力にすぐれたマクロレンズは小さな被写体を大きく映すことのできるレンズで、一本あると花の撮影などで活躍してくれます。

また、撮影に出かけられないときでも、近所の公園や自宅の庭などで手軽に小さな風景を楽しむこともできます。

 

風景写真の基本設定を知ろう!

まずは全自動のオートモードから始めてみるといいでしょう。風景写真の場合、相手は動かない被写体なので、ほとんどのシーンで楽しむことができます。すこ し慣れてきたら、被写体に応じてシーンモードを使い分けてみましょう。

ほとんどのカメラには風景や、夜景、夕景など、シーンごとに適切な設定で風景撮影を 楽しめるモードが搭載されています。たとえば山並みなどの大きな風景は「風景」を、朝焼けや夕焼けは「夕景」を選択します。また、花の撮影で近接撮影を楽 しむ場合はクローズアップを選ぶといいでしょう。カメラによってさまざまなモードがあるので、事前にチェックしておけば撮影時に迷うこともありません。

な お、朝焼けや夕焼け、夜景など薄暗い条件での撮影では、カメラがぶれてしまうことがあります。しっかりカメラを持つことはもちろんですが、必要に応じてレ ンズやカメラの手ぶれ補正機能を利用しましょう。それでも手ぶれを起こすようなら、手すりや柱で固定することも有効です。さらに本格的に風景写真を楽しむ なら、三脚を用意するといいでしょう。

風景写真のコツはありますか?

よく風景は切り取ることだといいますが、大きな風景の中から序々にポイントを絞り込んでいくことがコツです。自分にとっていらないもの、写真になったときに邪魔に感じられるものなど、すこしづつ整理しながらまとめていくとよいでしょう。

中 級 者 編

絞り優先AEで自由な表現を!

被写体が背景から浮かび上がって見える写真や、背景までしっかりと鮮明に映っている写真を見たことがあると思います。このピント位置の被写体の前後で、ピ ントがあっているように鮮明に見える範囲のことを、被写界深度といいます。被写界深度が「深い」とはその鮮明に見える範囲が広く、「浅い」とはその範囲が 狭いことを指します。そしてこの被写界深度は、絞りを変化させることでコントロールすることができるのです。

たとえばより小さな数値(F2.8など)を選べば被写界深度は浅くなり、深い数値(F16など)を選べば深くなります。つまり、被写体を背景から浮かび 上がらせたい場合は浅い被写界深度を選び、背景までしっかり見せたい場合は深い被写界深度を選べばよいことになります。

絞 り優先AEは、自分が自由に選択した絞り値に対してカメラが自動的に露出を選ぶ撮影モードで、被写界深度を自在にコントロールしたい風景写真ではとても扱 いやすいといえます。カメラに慣れてきたら、自由に被写界深度をコントロールできる絞り優先AEを 使いこなして、自分なりの写真表現を楽しんでみましょう。

RAW写真のススメ

風景写真では画質選択はRAWによる記録をおすすめしています。それは、多少の露出の過不足やホワイトバランスの調整など、RAW画像で撮影しておけば、 画質を劣化させることなく後から調整することができるというメリットがあるからです。

朝夕の劇的に光が変化する状況や、霧や雲などドラマチックに動くシー ンでは、ホワイトバランスや露出の微調整にとらわれず、撮影に集中することができます。また、将来的に画像処理のアルゴリズムが見直されて画質が向上した 場合でも、RAWデータであれば活きることもあります。

JPEGデータに対してRAW画像はデータの容量が大きくなります。また、記録されている容量も増えるので、カメラへの書き込みやパソコンへの取り込み時 に時間がかかってしまいます。そのためには高速で容量に余裕のあるメモリーカードを選ぶことも重要です。

サンディスクのエクストリーム・プロ・コンパクト フラッシュ 128GBは最大100MB/秒、64~16GBでも90MB/秒を誇るメモリーカードです。これに、私はUSB3.0接続のサンディスクリーダー/ライ ター「イメージメイト・オールインワンUSB3.0リーダー/ライター」を使用していますが、組み合わせて使用すればパソコンへの取り込み時間も素早く、 快適に作業をすることができます。作業の効率化も図れて一石二鳥。
そのためにもメモリーカードを見直してみるといいでしょう。

シーン毎にいろいろな設定を見てみよう!

桜はさまざまな表現が楽しめる楽しい被写体の一つです。春になれば近所の公園でも桜を見つけることができることもあり、とても身近な被写体ともいえます。

桜の撮影では被写界深度を意識した撮影を心掛けましょう。浅い被写界深度で主役を背景から浮かび上がらせたり、深い被写界深度を活かして周囲の環境をも含 めて表現するなど、シーンや目的に応じて使い分けると、自在な表現が可能となります。

また、桜の撮影では季節を対比させてみるのもひとつのアイデアです。たとえば周囲に高山があるような撮影地では、望遠レンズを使って冬山とサクラを切り取れば、異なる季節の対比を画面に盛り込むことができます。

滝、渓流

滝や渓流の撮影で、水の流れをピタリと静止させたり、ぶらして流れを表現するためにはシャッター速度を意識するといいでしょう。おおむね1/1000秒を 超えるシャッター速度を選べば、激しい水流もピタリと静止し、逆に1/8秒以下ではキレイな軌跡となります。

日陰など、暗い条件で高速シャッター速度を選 ぶ場合はISO感度を上げて撮影しますが、あまり上げすぎると画像が荒れてくるので、ISO3200以下くらいまでに抑えるといいでしょう。一方、水流を ぶらすような表現の場合、明るい条件ではスローシャッター速度を選ぶことができないことがあります。

光量を減らす専用のNDフィルターを使ったり、あえて 夕方近い時間に訪ねてみるのも方法です。なお、水流をぶらした表現を楽しむ場合は、手持ちで撮影するとカメラがぶれてしまいます。しっかりした三脚にカメ ラを固定して、セルフタイマーやリモートコードを使って撮影しましょう。

朝、夕景

太陽が昇る、あるいは沈む前後の30分くらいはとても美しい色合いの空が広がります。撮影現場には早めに到着して準備をはじめ、また太陽が沈んだからといってすぐに帰らずにしばらく様子を見ることも必要です。

ホワイトバランスはオートは選ばないほうが無難です。空の青みを活かすなら太陽光を、ダイナミックなオレンジ色を活かすなら曇天や晴天日陰がおすすめです。朝夕の色合いの変化はとても速いので、とにかくどんどん撮影を進めるようにします。

なお、露出が明るすぎて白とびを起こすと空のトーンが十分に再現されません。必要に応じて、露出補正をしたり、階調補正機能を活用して白とびを防ぎましょう。

風景写真の魅力

いつでもそこにいけば必ずある風景のように見えても、実は一瞬一瞬が変化しています。まさに一期一会。その瞬間に出会えたときの喜びは代えがたいものがあります。ぜひフィールドにカメラを持ち出して、その感動を味わっていただきたいと思います。

風景写真家 萩原 俊哉

1964年山梨県甲府市生まれ。
広告代理店に入社、食品関連の広告制作に配属、カタログ制作、イベント企画等に携わる。
退社後、写真家に転向。浅間山北麓の広大な風景に魅せられて、2009年に本格的に嬬恋村に移住。主な被写体は風景全般。現在自然風景を中心に撮影、写真 雑誌等に執筆活動中。主な著書に「ニコン D800 & D800E プロはこう使う。」(インプレス)、「四季の風景写真1~6」(日本カメラ社)がある。ニコンカレッジ講師、カメラグランプリ選考委員。

ホームページ:http://hagihara-photo.art.coocan.jp/
Facebook:http://www.facebook.com/ToshiyaHagihara

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